急に起こる水のトラブルに

水道水に色がついている場合の対処法とは?

水道管のトラブル

人生で一度や二度は経験したことがあるのではないでしょうか。朝起きたときや引っ越ししたばかりのとき、蛇口を捻ると赤錆が溶けたような赤い水が出る現象。このように変色した水道水は、洗顔、調理、掃除などの場面では活用することはできません。水を赤色にしている色素が洗剤などの成分に反応して逆に衣服を汚してしまったり、洗濯機にダメージを与えてしまう可能性があるためです。身体に入りすぎてしまうと、私たちの健康状態に影響が出る場合もあります。

1.水道から赤色の水がとまらない!?困ったときの対処法教えます!!

1 .1 水道から鉄分を含む赤色の水が・・・
特に、中古の物件・アパート・マンションは赤水に注意が必要です。築年数の古い家屋の蛇口から水を流すときに赤水が出やすいです。なぜかというと、給水管なども古くなっており、内部に錆が発生しているためです。アパートやマンションなどの入居直後にはじめて水道を使うときなどに、よくあるトラブルのひとつです。必ず確認しておきましょう。
1 .2 なぜ水道水が赤色に変色するのか?
大まかに3つの原因が考えられます。1つ目は、断水や水道工事の影響。住んでいる建物や近隣で水道工事が行われたときに、汚れやサビが混入することがあり、それが赤色に見えるのです。2つ目に、給水管の劣化です。水道水には、殺菌や消毒のために塩素が含まれています。理科の授業で習いましたよね。家庭に水を届けるための水道管は鉄などの金属製なので、水道水に含まれる塩素によって、どうしても赤錆が発生しやすくなります。これが赤色の水に見えるのです。3つ目に、受水槽の劣化です。特にマンションやアパートなどの集合住宅で発生しやすいです。特に、長年使われていなかった家に引っ越した際などに、金属管が経年変化で錆びて赤茶色の水が出てくることが多いようです。また、火災などの消火活動で大量に水を使用した後も、水圧の変化で汚れが剥がれ落ちることがあります。 また、特殊なケースですが、水道工事による断水や火災により消火栓を使用した場合、水道管内の水が流れる速さや方向が変わるため、水道管に長年蓄積された錆びた鉄分がはく離して赤水となり、皆様のご家庭の蛇口から出る場合があります。 この中でも多くの場合は水道管が老朽化していることを主な原因であることが多いです。特に、築年数の古い住宅では水道管がプラスチック管ではなく錆びやすい金属管が使われていることがあります。赤色の水が発生しやすい環境です。 これを聞くと、「赤くなった水を飲んじゃったよ!」という人もいると思います。安心してください。水道から流れる赤色の水の主成分は鉄分だからです。鉄分は人体にとって必要な成分で、鉄分を含んだ水道水を飲んでも人体の吸収率は低く、大部分がそのまま体から排出されます。したがって、健康被害は赤色の水を過剰に摂取しない限りは直ちには問題ありません。
1 .3 水道の水が赤色に。具体的にどう対処すればいい?
それでは、水道から目に見えてわかるほどの赤色の水が流れ始めたらどう対処すべきでしょうか。結論から言うと、しばらく水を流し続けてください。例えば、蛇口を開けたままにして、しばらくの間水を勢いよく流したままにしておくということです。変色した水が水道管内から無くなるまで使い切ることが目的です。 もったいないように感じるかもしれませんが、水を出しっぱなしにすることで濁りや変色の原因が水道管から押し出されていくため、水を出しっぱなしにしてしばらくすると水の濁りや変色が薄れていき、いつも通りの透明な水になるのです宅内配管の中の水をしばらく流し続けるとほとんどの場合おさまります。 そして、透明な水になってからいつも通りに使ってください。きれいになるまで流した水は、植木や庭のまき水など飲用以外に利用することができます。それでも改善しないという場合には、症状が継続していることを確認されてから、専門の業者にバトンタッチすることをおすすめします。